文系人材とデジタルトランスフォーメーションについて続き
前回の記事で、文系人材とデジタルトランスフォーメーション、そしてデータモデリングについて記載しました。
今回は、データモデリングについてもうすこし詳しくお話しします。
そもそもデータモデリングとは、データに関する要件などを明らかにし、実装する範囲の決定を目的にデータモデルを作ることだそうです。
(参考)
3分でわかるデータマネジメント【データモデリング】
これだけ読んでも”?”が浮かぶかと思います。少し分かりやすくするため、別の話で喩えたいと思います。実はシステム設計は建築とかなりの共通点があります。そこで、家を設計する時をイメージしてみてください。家を建てる際設計書を描くと思います。この設計書や設計書の書き方が「データモデル」であり、「データモデリング」は設計書を書いているプロセスのことだと考えていただくと少し想像がしやすくなるのではないでしょうか?
詳細は下記PDFに記載してますのでお時間あれば是非ご一読ください。
ではこのデータモデルが読めるようになるとどんなメリットがあるのでしょうか?
私の考える答えは、システム内や新たに導入するシステムのデータ構造がわかるようになり、新たにシステムを導入する際、技術者とのコミュニケーションがよりとりやすくなるということです。
先ほどの建築の例で考えてみましょう。
あなたが家を買うことを決め、業者に家を建ててもらう際、設計図を見ながら「ああして欲しい」、「こうして欲しい」と議論をしていくかと思います。
設計図が読めないので業者に全てお任せしますというのはかなり怖いことですよね。
しかしシステム開発の現実として、業務部門がシステムを構築してもらう際、技術者の人に設計から開発まで丸投げするといったことが往々にしてあります。
その結果業務側が解決したい問題に対してあまり効果のないシステムが出来上がってしまうという事態に陥ります。
また、最近ではシステムのパッケージ化が進みプログラムを書くことなく動かせる製品が次々と登場しています。とても便利な製品ですが、レディメイドだからこそシステムが保持できるデータの構造には制限があります。
つまり、プログラムが書ける人も重要ではありますがそれ以上に、システムのデータ構造がわかる人というのはこれから先重宝されることになると考えています。
DXを進める上で、便利なパッケージシステムは不可欠です。そして、そのパッケージシステムをうまく使うためにはデータモデルが大事になってきます。
かなり長くなってしまいましたが、是非一度データモデルを学んでみてはいかがでしょうか?
文系人材とデジタルトランスフォーメーションについて
久しぶりに書きました。。
先日、日経新聞にて下記記事を拝読し、色々考えが浮かんだのでブログを書くことにしました。数回に分けてこの記事について書こうかなと思っておりますので気長に読んでいただければ嬉しいです。
本記事では、「現場のサービスや業務をよく知る存在で、何をどうDX化すれば新たな価値を生み出せるか設計する人もDXには重要」とありました。
また、上記のような人材を目指すことは、文系の方がDX化を目指す現場で活躍をする際に現実的かつ重要な手段だなと感じました。
ではそのような人材になるにはどうしたらいいのでしょうか?
個人的な見解としては、『データモデル』を読めるようになることが一つの手段ではないかな?と考えています。
その理由として、そもそもDXとはITや、データ/インフォメーションを駆使し、ビジネスの変革を起こすものです。
IT技術を生み出したり、駆使することは専門家ではない限り非常に難しいです。しかし自分が担当するビジネスのデータであれば可能性は高まるのではないでしょうか。
もちろんデータを駆使するようになるためにはデータの流れや、システムを把握するための技術が必要です。
その”把握するための技術”こそが『データモデリング』です。
データモデル?データモデリング?どと思った方もいらっしゃるかもしれません。。
次回データモデリング(データモデル)について少し詳しく書きたいと思いますので、少々お待ちください。
短いですが今日のところはこのへんで。。
DXって何だっけ?
コロナの影響もあり、ビジネスの世界では「DX」という言葉が定着してきたのではないかなと思います。
そんな中でふと、「あれ?DXってどういう意味だっけ?」という疑問が出てきたので、今回は「DXとは?」についてダラダラ書いていこうと思います。指摘等ありましたら言っていただけるとありがたいです!
「DXとは?」
斎藤昌義氏著の「図解コレ1枚でわかる最新ITトレンド」によると、”DXはデジタルを駆使したビジネスの再定義であり、収益の上げ方や働き方、事業目的の改革を伴います。つまりDXとは、ITを駆使して企業文化や体質を変革することなのです。”
例えば、工場のロボットや設備にセンサーを組み込み、そこから得られたデータを基に工場での作業の流れな段取りをシミュレーションしたり、実際の作業で異常が出ていないかをすぐに確認できるようにして生産効率を上げる。
このようなデータやITを駆使し、従来までのビジネス形態を変革していくことがDXになるのだろうと考えています。(冒頭と同じようなこと繰り返してるだけですが。。)
ちなみにDXとよく似た言葉で「デジタイゼーション」、「デジタライゼーション」という言葉があります。
「デジタイゼーション」
いわゆるデジタル化がこの言葉になると思います。
例えば、紙の書籍を電子書籍にする。ハンコを電子化する。
上記のような事もDXと言われることも多いですが、厳密には意味が違います。
「デジタライゼーション」
デジタル技術を利用し、ビジネスモデルを変革する。こういったことがデジタライゼーションと言われます。
例えば、カーシェアリング。これは自動車をインターネットで繋いで稼働している状況をシェアすることで必要な時に必要な車を使用することができます。それにより今までは「所有する」ものだった車が、「使用する」ものとして形を変える可能性を持つようになる。
これがデジタライゼーションであり、この延長線上にDXがあるというイメージでいいのかなーと思います。
ダラダラと書いてしまいましたが、要するにDXとは単純にデジタル化を行うものではなく、データ/インフォメーションを上手に活用し今までのビジネスモデルに変革を起こすことを指します。
DXを推進するには社内・外のデータを適切に管理・運用する必要があるのです。
引用:
図解コレ1枚でわかる最新ITトレンド 斎藤昌義 技術評論社